4年前の事、宮城梓は感度ビンビンなのにガッチリした強い竿を作りたいと思った。
感度をビンビンにするには、まず超高弾性のカーボン素材を選ぶことから始まった。
宮城は感度にこだわった。
なぜなら「感度ビンビン」は釣りをもっと「楽しい」ものにすると考えたからだ。
そして、どうせやるなら徹底的にやろうと思い、Fuji工業のチタントルザイトガイドを試したくなった。
最初のプロトロッドが出来上がった日の事を今でも忘れることはないだろう。
宮城は友人のアングラーと二人で広めの都市河川に立っていた。
そして直リグを手に取り、その感度がどのくらいの物なのかを試した。
そして衝撃が走った。
地面が砂地から泥へ、そしてゴツゴツのハードボトムへと、引いてる直リグが今どんなボトムにいるのかが、はっきりくっきりと手に取るように分かったのだ。
「これはスゴい!が!気持ち悪い!」それが最初の言葉。
そう言って友人にも試させてみた。
友人は言った、「凄い!これは心臓ドキドキするな!」そう言った。
明らかにここにいた二人は、この竿が今まで使ってきた竿とは別物である事を知った。
そして、魚からコンタクトがあった。
「うわ!ビックリした!」と宮城は言いった。
感度が良いのはいいが、良すぎて心臓がバクバクしてしまう事となった。
夜だったこともあり「これは神経が疲れるかも知れない。でも一度使ったら他の竿には戻れないな。」
そんな風に思った。
世界最軽量ガイド「Fujiチタン・トルザイト」を搭載し、超感覚の感度を実現するロッド。
旧モデルはソルト版パワーフィネスとしてデビューを果たし、これに改良を加え素材やパーツを大幅にグレードアップさせたものがVoodoo78トルザイトスペシャル 2024だ。
流れの変化や根掛りとアタリの差が明確に伝わってくるほどの解像度はそのままに、2024モデルはブランクス素材をさらに信頼できるTORAY製国産カーボンにリニューアル。
定評が高かった超高弾性のハリのあるアクションは正確な長距離キャストとルアー操作が行え、尚且つトルザイトの超感度を殺さずにアングラーに伝える。
ガイドセッティングは改良を加えた。ティップ側ガイド(1~4番)とリールシートは旧モデルに比べワンサイズ大型化し、要望の多かったミドルクラスのリールもセット可能に。
MAXセッティングとして、PE2号とリーダー40LBの組み合わせでも、キャスト時のノットのガイド抜けが良くストレスなく扱える設定に変更した。
ティップパーツ(#1)は旧モデルより1クラス上のブランクスパワーを採用し、さらにミドルゲームでの安心感を担保した。
旧モデルのエクストラファーストなテーパーを、ややマイルドに設定し、大き目のルアーでのピーキーさを解消。
鋭い感度でチヌからタマン、ガーラの中大物狙い、ウェーディングやボートゲームでも小物から大物まで幅広くカバーできる繊細さとパワーを両立した。
根がかかりとアタリを容易に判別でき、ルアーロストを最小限にできるところも特筆すべき点だ。
繊細さとパワーという相反する特性を持つパワーフィネスを源流に持つためキャスト方法などでクセは強い。しかし使いこなせれば無敵の武器となり、他のアングラーが届かない領域に達する事ができるスーパーロッドだ。
間違いなく、このロッドでないと獲れない魚が存在する。
※画像には2022モデルの釣果も含まれまています。
詳細画像
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旧モデルをベースに素材とパーツを大幅に強化
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カラーリングは渋めのマットグレー調に。キラキラはありません。
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ブランクス#1~2は軽量なアンサンド仕様に。濡れたラインが付きにくい。
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全ガイドFujiチタントルザイトを搭載
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ティップセクションを強化し、ややマイルドなエクストラファースト調に
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S社SW6000番クラスでも対応可能。神経質な大物と対峙してほしい。
Length | Lure Wt. | Line | Rod weight |
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7ft.8inch | 2-32g | PE#0.8-2 | 175g |
ガイド | アクション | 仕舞寸法 | 先径・元径 |
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Fuji トルザイト | ファースト | 83cm | 1.7mm/12.3mm |
Price¥55,000(税込¥60,500)
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